おっぱいを飲んでくれません

『3ヶ月の男の子。母乳と粉ミルクの混合ですが、母乳メインに考えています。昨日から、おっぱいをいやがって飲んでくれません。無理に飲ませようとすると、反っくり返って泣きます。ミルクは飲みます。どうして急におっぱいがイヤになったのかわかりません。おっぱいが張ってつらいし、飲んでほしいんですが‥‥』

急におっぱいを飲みたがらなくなったとき、赤ちゃんの体調に変わった様子がないなら、おっぱいの味が変わったのかもしれませんね。

母乳の原料は血液で、血液を作るのはお母さんの食べたもので‥‥心当たりはありませんか?たとえばお薬、コーヒーや紅茶、コーラ、チョコレートや甘いお菓子、脂っこいおかず、肉料理、カレーライスなどのスパイスがきいた料理などで、赤ちゃんが母乳をいやがることがよくあります。

心当たりがないなら、もう一度赤ちゃんをよく観察してみてください。鼻が詰まっていて母乳が飲みにくいのかもしれません。口の中や、舌に痛いところがあってうまく吸うことができないのかもしれません。おっぱいを飲む姿勢になると、どこかが痛いか、不快なのかもしれません。

おっぱいよりも、ほ乳瓶の方が力がいらなくて飲みやすいです。もしも鼻づまりや、口の中の異常でうまく飲めないなら、搾乳してほ乳瓶で飲ませてみる、それでもいやがるなら、何かの理由で、一時的に母乳の味が変わって、おいしくなくなっている、と考えられるでしょう。

昔ながらの、和食の母乳が好きな赤ちゃんが多いようなので、食事の内容を変えてみると、喜んで飲んでくれるようになるかもしれません。

それと、お乳の出がいいお母さんだと、おっぱいに古いお乳が溜まって「溜まり乳」状態になり、冷たくて不味いお乳になっていることがあります。軽く絞って、温かいお乳が出るようになってから、赤ちゃんに飲ませてみてください。それでいやがらずに飲むようになるかもしれません。

どうしても飲んでくれなくて、飲ませるのを長時間中断していると、母乳の生産が悪くなってしまうし、張ってつらいでしょうから、おっぱいがちゃんと空っぽになるまで絞って、蒸しタオルで温めたりして、お手入れをしてくださいね〜。明日は喜んで飲むかもしれませんから。

いろいろ試してみて、どうしても飲んでくれないようなら、ミルクでも赤ちゃんはちゃんと育ちますから、こだわらずに切り替えることも考えてみましょう。何が何でも母乳が一番、というワケではありませんから。

赤ちゃんの具合が悪いとき、一番先に気が付くのは、たいていお母さんですよね。ちょっとしたことも、気になったら母子手帳にでも記録しておくといいですよ。後で役に立つことがあります。