インフルエンザの予防接種

『6ヶ月の女の子と3歳の女の子です。下の子ももうすぐ保育園に入れるので、それまでに予防接種を済ませようと思います。インフルエンザをどうするか悩んでいます。上の子も一緒に受けさせないと意味がありませんか?』

えーと‥‥

インフルエンザも含めてですが、予防接種自体が必要なのかどうかは、意見の分かれるところです。「受けさせるのが絶対的にいいことで、受けさせるのが当たり前」と考える人が多いでしょうが、そうは思わない人もいる、ということです。

私も、予防接種が絶対的にいいことだとは思えない一人です。

まず、予防接種の効果は100%期待できるわけではない、ということ。それから、予防接種は副作用が0ではない、ということ。それをわかった上ではじめて、「それでは我が子に予防接種を受けさせるか、受けさせないか」を考えることが出来るんだと思います。

そこをすっ飛ばして、「受けさせるのが当たり前」だと思いこんでいるとしたら、どうしてそう思いこんでいるのか、考えてみませんか?

予防接種による副作用で、残念なことに亡くなってしまった赤ちゃんや子どもがいることを知っていますか?重大な後遺症が残ることがあることを知っていますか?我が子に、そういう事故が起きてから「知らなかった」と言っても遅いのです。

事故が起こる「確率」がどんなに低かったとしても、それが我が子の上に起こらない保証はありませんよね。

不幸にしてそうした「事故」が起きたときに、厚生労働省がそのすべてを把握することは不可能だとも考えます。現場の医師の沽券に関わる、重大な事柄だからです。ということは、実際の「確率」は、公表されている数字よりももっと多いと考えた方がいいだろうと思うのです。

小児科医でさえ、予防接種の必要性に疑問符をつけている人がいるぐらいです。わたし達は、医療については素人ですが、素人だから、わからないから、判断は専門家に丸投げ、で大丈夫でしょうか?

せめて、自分で予防接種のことを調べられるだけ調べて、その上で受けさせるか受けさせないかを、親御さんが責任を持って判断されるのがいいと思います。「予防接種を受けさせたい」事情のある人たちの言い分だけ聞いて判断するのは、危険なことだと思いませんか?

こういうことこそ、常識を疑ってみる必要がありますね。「みんながそう言うから」それが正しいとは限りません。疑ったり、確かめたりする手間を惜しまないでください。わたし達は人間を育てているのですから。