おすすめのスリングを教えてください

『おすすめのスリングがありましたら、教えてください。産休に入り、赤ちゃんを迎える準備を本格的に始めるところです。もし手作り出来るようでしたら、手作りの方法も教えてください』

ここ数年で爆発的に普及したベビースリング、すっかり定番化しましたね〜。もちろん、自分で作ることも出来ますよ。ワタシも、作ってプレゼントにしたことが何回かあります。

ところがね、ベビースリングは、ちょっとモンダイありかもしれないです。

じつはワタシ、自分のときには持ってましたが使いませんでした。使い方がよくわからなくて、こんな感じかな?と使ってみたんですが、赤ちゃんが思ったほど快適そうじゃなかったのと、自分の腰や背中が痛くなってしまって、どうも相性が良くないらしい、とやめてしまいました。

スリングのかわりに、最近ではスリングに押されて、あまり見かけなくなった「抱っこひも」みたいなのを使いました。赤ちゃんの首がすわってしまえば、ちょっとの間なら両手を使うことも出来ますし、ご飯の支度をするときには、後ろに回しておんぶにも使えるタイプのものでした。

今手に入るものでは、これ↓なんかよさそう。

ベビーキャリアエルゴ ベビーキャリアスポーツ

最近になって、スリングはどちらか片方の肩にかけるので、左右不均衡に負担がかかることになり、使う人が肩や腰、背中を傷めてしまうことが、珍しくないと聞きました。

そこで、代替案として、同じ大きさのスリング2枚を両肩からかけて、重ねたところに赤ちゃんを入れるか、布抱っこという、一枚の布を上手に使って抱っこする方法なら、お母さんが身体を傷めることがなくてよい、ということですが、どちらの方法も、スリングの手軽さとはほど遠いコトになってしまうのが残念です。

スリングには、もうひとつ考えなければならないことがあり、それは赤ちゃんの股関節脱臼のことです。

股関節脱臼とスリングについての記事もご覧ください。
スリングの正しい使い方も参考になります。

股関節脱臼を予防するために、新生児の脚はM字の形になるようにおむつをあてること、衣類も脚の動きを邪魔しないように気をつけることなど、病院などでも指導されると思います。赤ちゃんが、自分でじゅうぶん脚を曲げ伸ばし出来る状態にしておくんですね。

スリングに赤ちゃんを入れるときに、横抱きの状態で入れてしまうと、脚はM字の形ではなくなります。お母さん側にある赤ちゃんの股関節が、お母さんの身体で押されてしまうので、股関節脱臼の原因になることがあるのだそうです。

首のすわらない赤ちゃんをスリングに入れようと思うと、横抱きの形にして入れるのが、いちばんやりやすいんですが、そうではなくて、縦抱きの状態にして、脚をM字の形にしてスリングに入れるのが良いのだそうです。

スリングの使い方を、正しく指導してくれる人がいないと、ちょっと難しそうです。身近に、助産婦さんなどで、スリングの正しい使い方を指導してくれる方がいらっしゃるといいんですが‥‥

赤ちゃんの股関節脱臼の心配があることや、お母さんの肩や腰、背中に、左右不均衡な負担がかかってしまうこと、などがわかったので、今後はスリングをおすすめしたり、プレゼントに使ったりするのはやめよう、と思っていたところでした。

最近の抱っこひも事情はわかりませんが、ワタシが使っていた9年前よりも、もっといいものが出ているでしょうし、スリング以外の抱っこひもや、おんぶひもなども検討されてはいかがでしょうか。