不本意な出産だった
『健康には自信があったし、自然に、安産になるように、体調管理もしてきました。でも、予定日を大きく過ぎても生まれる気配もなく、陣痛誘発剤を使っての出産になりました。誘発剤で陣痛は来ましたが、赤ちゃんが降りてきてくれなかったので、結局、帝王切開になってしまいました。どうしてこうなったんだろう、何がいけなかったんだろう。自分もつらかったし、赤ちゃんにも、取り返しのつかないことをしてしまったようで、考えてもしょうがないのに、頭から離れません。女性として、完全ではない、というか、劣っているところがあるような気がして、落ち込んでいます。』
自然な安産になってほしい、と思って頑張ったのに、そうならなかったので、ガッカリしているんですね。
予定日を過ぎても、お産が始まらなかったのはどうしてなのか、実は誰にもわかりません。赤ちゃんが降りてきてくれなかったのはどうしてなのかも、わかりません。
こうなって欲しい、と頑張ったのに、そうならなかった、という経験は、他にもたくさんあると思います。お産に限らず、思うようにならないことは、たくさんありますよね。
思い通りにならなかったことは、残念だったけど、原因の分からないことを自分のせいにしなくていいんです。あなたは悪くありません。女性として劣っているわけでもありません。そうなったのは、たまたま、です。
何か理由があったんだとしても、わからないんだから仕方がないですよ。もしかしたら、いつか原因がわかるかも知れないし、わからないままかも知れない。
わからないことを、無理にわかろうとすると「悪因縁を切るための、高価な壺を買わされる」ような羽目に陥らないとも限りませんし、やめましょう。
思い通りにならないことは、あるものです。
そう思って、ここは納得しておきませんか。
同じ体験をしたお母さんと、知り合えるといいですね。話をすると、自分が悪かったんじゃない、とわかるようになります。赤ちゃんとお母さんが集まるようなチャンスがあったら、行って「私は、自然にお産をしたいと思ったのに、帝王切開になりました。もしここに、同じ経験をした人がいたら、お近づきになりませんか」と声を掛けてみるのが、一番早いんじゃないかと思います。
気が重いですか?あちらも、そう思ってるかも知れませんよ。
ファイトです。