新型インフルエンザとタミフル

新型インフルエンザと予防接種、タミフルについて、知らなかったじゃ済まされませんから、情報を共有しましょう。

下記のワールドブロガー協会のサイトで、第3回取材会のダイジェストを見てください。

ワールドブロガー協会

取材会の質疑の内容を要約してみます。

以下、要約。

取材を受けている母里啓子さんは『インフルエンザワクチンは打たないで』の著者、元国立公衆衛生院の疫学部感染症室長でウイルスの専門家。山本英彦さんは、大阪赤十字病院の小児科医師。

インフルエンザ・ワクチンは打たないで!
インフルエンザ・ワクチンは打たないで!

既に冬の山場を越えた南半球オーストラリアの例では、流行の規模も小さく、死亡率も季節性と同程度と指摘。オーストラリア政府の予測は入院8万人、死亡6千人だったが、新型インフルエンザで死亡したのは172人だった。

そもそも、予防接種が必要な条件は、病気が重篤であること。新型インフルエンザは季節性と類似した点が多く、感染力は強いが、軽度のまま回復することが多い。子供の入院は10万人に0.3人。0.0003%‥‥基本的に、恐れる必要はないが、怖いのはデマ宣伝と、それに迎合する専門家。

母里啓子さんは「インフルエンザワクチン需要検討会というのは、どう宣伝したら国民がワクチンを打ってくれるかを議論するところ」だと言います。

要約、終わり。




WHOの公式見解でも、「現行ワクチンの皮下、筋肉内接種は、ウイルス感染を防御出来ない」ということになっていて、インフルエンザの予防接種の効果はかなり疑問符。副作用がないのならまだしも、嘔吐や歩行困難などの他、ギランバレー症候群、催奇形性など重篤な副作用の報告がある。

それでも日本では、予防接種が必要だ、ということが常識になっているのはなぜでしょう?

調べてみると、いろんなことが見えてきますよ。



一方のタミフル。既に報道を見てお気づきでしょうが、タミフルの副作用で死亡したと思われる例が、大人でも子供でも相次いで起きてしまいました。

身近にも、急激で大幅な体温の低下で慌てた、という例を聞きました。39度の発熱と、34度の低体温と、どちらが怖いでしょう。

発熱は、身体に必要があるから、わざわざ体温を上げている状態だと解釈していますが、だとしたら、それを薬で下げるとどうなるでしょう。身体は、困ってしまうんじゃないのかなぁ。

考えてみてください。ふつうに健康なら、身体が自分の力で治癒させることが出来るインフルエンザに、死ぬ危険がある薬を飲ませますか?

「インフルエンザ脳症」が怖いからタミフルを飲ませる、って?よく調べてみてください、脳症は、解熱剤やタミフルなどの薬剤を使ったときにより多く起きています。それに、脳症はインフルエンザから発症するとは限りません。つまり、新型インフルエンザが特に脳症につながりやすい、というわけではなさそうです。流行期を過ぎてみないと正確な数値はわかりませんが、今のところ季節性のインフルエンザとのはっきりした違いの統計は出ていません

それに、わざわざ「インフルエンザ脳症」という呼び方をするのは日本だけのようですよ。そんなところにも、何かの意図を感じませんか?ヘソが曲がり過ぎでしょうか。

しかも、解熱剤やタミフルなどの薬剤を使わないで脳症を起こし、死亡した報告例は、見つけられませんでした。(見つけたら教えてください)

「解熱剤やタミフルを使ったのに脳症を起こした」のではなくて、「解熱剤やタミフルを使ったから脳症を起こした」のであったとしたら‥‥怖いことだと思います。

子供や家族、自分自身を守りたいなら、ニュースや新聞で簡単に手に入った情報を鵜呑みにしないで、気になることは自分で調べて、よく吟味して自分で考えるクセを付けるのが一番です。お人好しではいけません。あなたも、もうちょっとへそ曲がりになりませんか?

もちろん、自分でよく考えてみたけれど、やっぱりタミフルを飲ませよう、と判断するなら、自信を持ってそうすればいいでしょう。発症から48時間以内にタミフルを飲むと、1日~2日、熱が下がるのが早くなるそうです。1日~2日、熱が下がるのが早くなるのだということと、危険な薬だということを両方知っていて、それでもタミフルを飲ませると判断をするなら、それは正しいでしょう。タミフルを飲んだからといって、みんなが脳症を起こすわけではありませんから。

それから、新型インフルエンザに罹ってから、お薬の代わりのようなつもりで足湯をしてみたり、梅醤番茶を作ってみたりしても上手くいかないだろうと思います。ふだんから生活に取り入れているなら、いざというときに力になります。

例えば、子どもが風邪を引いたりして熱が出たときに、自分の身体の力で経過させる経験を重ねていれば、もしも今、風邪を引いて発熱したとしても、子ども本人も、周りの大人も、不安にならずにすむでしょう。本人の身体の力がじゅうぶん発揮されるように、足湯などの手当をするだけです。身体のじゃまをしないようにする、と言った方がいいかな。

もし、熱が出るたびに解熱剤を使うことにしているなら、解熱剤以外の手当てを選択することは困難でしょう。

いつもの、風邪を引いたときの対処と同じです。どちらが正しいんだとか、間違っているとかではなくて、自分にとってはどうなのか、冷静に意志を持って判断されますように。

騒動にのせられて、新型インフルエンザは特別に怖い風邪なんだ、と思い込んでいませんか?