算数お道具セット事件

96年に、長女が新町小学校に入学したとき、自分が使っていたのとあまり変わらない「算数お道具セット」を新入生全員が購入しました。まだあったんだ、これー。細かいシールのシートが入っていて、細かーい字でひとつひとつにぜーんぶ名前を書き、磁石の入ったブロックやら、数え棒、おはじきなどに、ちまちまと貼っていったら‥‥いっぱい余りやがんの。

後日、担任と校長に「そろそろ学校の備品に出来ませんか」と言ってみました。

次女入学の時も同じ。ただし、「これって結局使わなかったんじゃ?」といういくつかは、セットから外されて、少しスッキリしていました。一歩前進。「お下がりを使わせてもいいでしょうか?」「全員が同じ物を持っていないと指導が難しいので」ふーん。

長男入学の2002年入学説明会、「今年から、きょうだいのお下がりや、ご近所のお友達のお下がりでも良いことにします」なんだー、やれば出来るんじゃないのー、なんだー、一歩前進。

校長先生も代わられたし、しつこいようですが今度は直接校長室へ。「こういう、自力で決して土に戻れないモノを、バンバン使い捨てにする時代じゃないですよね。使わなくなったら確実にゴミになってしまうし。物を大切にしましょう、とどれだけ繰り返し教えるよりも、実際に誰かのお下がりを、学校の備品にしてしまって、繰り返し使うことを体験させてあげた方がいいですよね。使わなくなった学年に呼び掛けたら、必要な量はたちまち確保出来ると思います。メンテナンスは、PTAの文教部がするとか、ボランティアを募集してくだされば応募しますし。今どき、お下がりを体験しないで大きくなってしまう子どももいるわけですから、貴重なチャンスだと思うんですが」

ちょうどPTA会長もおられたので、図に乗ってしつこく提案。

そして2004年、次男の入学説明会。教務主任が「例年購入していただいていた『算数セット』ですが、今年から購入はしていただかない事になりました。具体的なやり方については未定ですが、上級生から不要になったものを提供して貰って、学校の備品にする予定です」寝耳に水!やっったぁ〜!!

しかも次男はその春から新町小じゃなくて、中島小学校へ…

算数のお道具セット、まだ全員に買わせている小学校がどれくらいあるかわかりませんが、これ、賛同してくれる人の多いお題なんですよ。反対する理由がない、って言うかね。だから、しつこく10年ぐらい言い続けると、だいたい、学校の備品にすることになって、新しいのを買わされずに済むようになるみたいです。もちろん、あなただけが意見を出してるわけじゃなくて、いろんな人が、同じ意見を学校側に伝えているでしょうしね。

小学校に限りませんが、ずーっとやってきたことを変更するのは、エネルギーが要ることなので、なかなか簡単にはいきませんが、あきらめずに、繰り返し伝えていきましょう。大勢で話をしに行く、または何人もが同時多発的に意見を出す、など他のお母さん達とうまく連携が取れると、話が早いですよ。

これは、ぜひ真似して取り組んでくださいませね〜。