離乳食で魚を食べさせても大丈夫?

『10ヶ月になる息子の離乳食のことですが、放射能の影響を考えれば、魚はやめておいた方がいいかと思っています。でも、卵は大丈夫でしょうか。肉はどうでしょう。管理人さんはどう思いますか?』

むずかしい問題ですね。

1歳までの1年間は、一生のうちで最も身体も頭も成長する時期ですよね、爆発的に。

それだけに、必要とする栄養もまた大量であるはずです。

私たちは、魚は、プランクトンや小魚を濃縮した食べ物、お肉は、穀物などを濃縮した食べ物だと考えています。

そこで、たくさんの栄養を必要とする時期には、そういった濃い食べ物が必要だ、と考えます。1歳までの時期に濃い食べ物を食べることが出来ると、身体も頭も、ストレスなくよく育つのだ、という見事な実例を子育ての現場で見せてもらいました。

ところが、福島で起きてしまった原発事故の影響で、魚が放射性物質によって汚染されているという報道が相次ぎました。公表されている魚に含まれる放射性物質、セシウムとヨウ素131については、水産庁のホームページで見ることができます。

http://www.jfa.maff.go.jp/j/sigen/housyaseibussitutyousakekka/index.html

検出限界未満、と表示されているものもゼロではないかも知れないし、水産物のすべてを検査しているわけではない、と考えると、魚を食べさせるのはやめておこう、と考えてしまいそうですが、ちょっと待ってください。

それでは、魚の代わりに何を食べさせましょうか?

濃い食べ物が必要な年頃に、栄養が不足すると、スムーズに発育できなくなる恐れがあります。

それでも、放射性物質の影響の方が恐いから、魚は食べさせない、というのもひとつの判断でしょうし、栄養不足になるのは避けたいから、慎重に産地を見極めて魚も食べさせる、という判断もあると思います。

玉子にしても、お肉にしても、なるべく質のいい、素性の確かなものを選んだほうがいい、という点では、事故以前と変わりありません。産地も考慮する必要がありそうです。

魚は恐いけど、野菜なら恐くない、お米は恐くない、という保証は残念ながらありません。

月並みですが、手に入る食べ物の中で最良のものを選ぶようにすればいいと思います。

栄養不足のリスクと、放射性物質のリスクの両方を天秤にかけて考えられることをオススメします。

手間がかかりますね!
お母さんの腕の見せ所ですから、がんばってください!