麦飯石を入浴剤に使う

『麦飯石を入浴剤に使おうと思いますが、注意することがあれば教えてください。身体が温まると聞きましたが、期待できますか?品質の良い麦飯石、というか、おすすめの商品があれば教えてください。』

麦飯石を入浴剤に使うと、いい温泉に入ったように温まって、湯冷めもしにくいんですよ。麦飯石、中国では宋の時代から傷薬として使われてきたそうですが、入浴剤として使われるようになったのは、わりあい最近のことかもしれません。

平成一桁の頃、某団体が24時間風呂と麦飯石パウダーを併用することを推奨したために、フィルターが目詰まりを起こしてレジオネラ菌などが繁殖し、肺炎による死亡事故まで起こってしまいました。24時間風呂や、循環装置などを使っている場合には、麦飯石パウダーは使えませんから、注意してください。間違った使い方をしなければ、全くモンダイはありません。

「疲労回復、傷や皮膚病、肩こり筋肉痛、リウマチ、腰痛、神経痛、冷え症」などにいいんだ、ということになってます。温泉に行くと、同じような効能書きがしてありますよね。麦飯石が多種類のミネラルを大量に含んでいたり、多孔質だったりすることで、温泉と同じような効果があるらしいんですが、まぁ理屈はともかく、一度、麦飯石を入れたお風呂に入ってみればわかりますよ♪

一番、麦飯石入浴剤の効果を実感しているのは、アトピーの子ども達かもしれません。うちの子どものアトピーがひどかった頃、ときどき発作のように状態が悪化することがあって、そういうときには麦飯石を入れたお風呂に入ることで、ずいぶん助けられました。あせもも同じです。かゆみと、かきむしって出来た傷の痛みとで安眠できないような時には、試してみる価値がありますよ。即効性があり、翌朝まで効果が続きます。これはうちの子だけじゃなくて、あちこちで役に立ってます。

さて、麦飯石を入浴剤に使うときは、小石の状態に砕いたものを、さらしの袋などに入れて使うか、パウダーを使います。

麦飯石の小石を使うときは、1ヶ月に一度くらい、煮沸して天日で乾かせば繰り返し使える、ということになっていますが、煮沸や天日干しが面倒なら、パウダーの方がオススメです。

ふつうの浴槽の大きさなら、大さじ2杯ぐらいかな?試してみて加減してくださいね。そんなに大量に入れる必要はありませんよ~。効果を実感すると、ついたくさん投入したくなっちゃうんですが、大さじ2杯ぐらいでじゅうぶんです。白く、濁り湯のようになります。早めに入れておくといいみたいです。

残り湯はそのまま洗濯に使っています。洗濯物の汚れ落ちがいいような気もします。気のせいかもしれないけど。

浴槽の汚れも落ちやすく、掃除が楽になります、洗剤が要りません。麦飯石パウダーの品質にもよりますが、400メッシュぐらいのパウダーなら、浴槽に傷をつけることはまずないだろうと思います。でも、底にパウダーが溜まったままでこすり洗いすると、傷をつけてしまうような気がするので、残り湯を抜いたら、底に沈殿して残ったパウダーをシャワーで洗い流してから、浴槽を洗うようにしています。

風呂釜を傷めることも特にないようです。我が家の自慢の薪風呂は、長府ボイラー製の風呂釜を使っていますが、つまり追い焚きが出来るガスや灯油の風呂釜と構造は同じです。ふつうに掃除をしているだけですが、パウダーが溜まって固まったり、というようなことは今までの所、経験していません。

下水が詰まる、というようなことも特にないみたいです。

残り湯は、植物の水やりにもいいそうですよ。ようするにミネラルウオーターですから。もし鉢植えなどをお持ちでしたら、試してみてください。

麦飯石の商品は、おおざっぱに中国天津産のものと、美濃白川産とがあります。どちらもお世話になりましたが、なんとなく美濃白川産の方が相性がいいようなので、ここのところずーっと美濃白川産を使っています。

麦飯石の専門店ニコニコ堂さんのサイトも見てみてね。先日、初めて「ニコニコ堂」さんから麦飯石のパウダーと砕石を取り寄せましたが、お安いうえに、よい品物でした。店主の小林さんも誠実な方ですから、なにか疑問があったら、訊いてみると教えてくれますよ~。