お腹が痛いとき

下痢をしていませんか?便秘をしていませんか?吐き気がしませんか?熱はありますか?冷えていませんか?よく観察をしましょう。

子どもの腹痛の多くは、便秘、またはガスが溜まったことで起きています。便やガスが出てしまえば、けろっと治まります。または、吐きたいものを吐いてしまえば、治まります。

ある子どもが、小学校低学年の頃、深夜に強い腹痛を訴え、慌ててタクシーを呼んで、救急外来に飛び込んだら「トイレに行きたい」とトイレに行って、大量のうんこをしたらスッキリ。後々まで、きょうだいたちから「◯◯ちゃんは、タクシーで病院へうんこしに行ったんだよね〜」と言われていました。

そのように、便が出たり、ガスが出たりするだけで、すっかり治まってしまう腹痛も少なくないのですが、どんな手当てをしてあげればいいでしょう。

お腹を触ってみます。固いところがありますか?特に痛いところがありますか?もしあれば、そこにじっと手を当てます。痛みがやわらぎます。

手足を触ってみてください。冷たくありませんか?足首や、ふくらはぎにもさわってみてください。どちらか、とくに冷たい側がありますか?

左右に差があるとき、その左右差を揃える手助けをすると、スムーズに経過させることが出来ます。そのために、足湯をします。

その前に、左右差をたしかめます。

両足の、中指と薬指の間、河童ほど立派ではない水掻きを、親指と人差し指でつまんでみて、厚みに違いがないかたしかめてみます。あきらかに分厚くなっている側があれば、そちら側が冷えている側です。

そのまま足首に向かって、中指につながる骨と、薬指につながる骨の間を移動して、足の甲の厚みを較べてみます。足の長さの5分の2あたりに、冷えの急所があります。押さえてみると、痛気持ちいいところです。そのあたりが分厚い側が、鈍くなっている側、冷えている側です。

そのあたりの、中指につながっている骨と、薬指につながっている骨の間が狭くなっているはずなので、それを広げるように押さえます。

それだけで、もうガスが出て、痛みが取れてくることもあります。

その後で足湯をすると、効果が高まります。

何をしても、痛みが取れない、痛みが強くなる、ぐったりしているなど、手に負えないと判断したら、専門家に診てもらいましょう。

ふだんから便秘がち、という場合は、いいお通じがつくように気を付けてあげましょう。繊維質は足りていますか?甘いものを食べすぎていませんか?じゅうぶん身体を動かして遊んでいますか?

それでもだめなら、オリゴ糖を少し食べてみるといいかもしれません。習慣性がなく、下痢したり、お腹が痛くなったりしないで、おだやかなお通じがつきます。

子どもの便秘解消に、天然オリゴ糖