初めての発熱、受診を迷っています

『もうすぐ7ヶ月、わたしが風邪を引いたのがうつったらしく、鼻水がでているな、と思ったらお熱がでてきました。今朝は37度5分、昼過ぎに計ったら38度7分ありました。さっきおっぱいを飲ませたら、少し吐きました。でも、ふだんもおっぱいの後に吐くことが時々あります。げっぷがうまくいかないみたいです。顔色が赤いですが、それ以外に変わった様子はありません。少しご機嫌は悪いですが、熱があるわりには元気そうです。このまま様子を見ていていいのか、これ以上悪くならないうちに受診した方がいいのか、迷っています』

すぐ受診した方がいいような重大な状態ならば、迷わずに受診するでしょう?赤ちゃんや小さい子どもの具合が悪いとき、真っ先に気付くのはたいていお母さんです。

元気そうなら、もう少しそのまま様子をみたらどうでしょう?受診するために、外へ出て冷たい風にあたるのは、本人には不快でしょうし、それで悪化してしまうことだってあります。体調が万全ではないときに病人で混雑する病院へ行って、かえって別の伝染する病気を拾ってきてしまうこともありますから、早めに受診する事が必ずしもいいとは思いません。

手や足は冷たいですか、熱いですか?経験的にですが、手足が冷たいときは、まだもう少し上がるでしょうし、手足も熱くなっていれば、これからだんだん下がるでしょう。

熱を計ってみて、何度以上だと大変、じゃなくて、元気そうなのか、元気がないのか、重大な感じがするのか、しないのかで判断します。40度の熱があっても元気なことがありますし、37度台でもぐったりしてしまうこともありますから。

コンビニ受診、なんていう言い方がされますが、赤ちゃんや子どもの様子をよく観察して、受診が必要かどうか考える、という手順をすっ飛ばして、なんだか具合が悪そうだから、とりあえずお医者さんに診てもらおう、と受診する人が多くなっているそうです。お医者さんの方で「これぐらいなら、連れてこなくても、家で休ませてあげた方がいいのに」と感じることが多くなっているのだそうです。

そのせいで、小児科のお医者さんは過労になってしまっていることが多くて、あまりにも過酷な労働なので、小児科のお医者さんになりたい人も減っているんですって。

そうなると、本当に重大な病気のときに、すぐに診てもらえなかったり、適切な対応を受けられなかったりする、ということが起こってきます。お医者さんだって人間ですから、いつも寝不足で疲れた状態で仕事をするのと、元気いっぱいやる気満々で仕事をするのとでは、違っていて当たり前ですよね。

あなたのように赤ちゃんをよく観察して、「これは家で様子を見ていていいのか、受診した方がいいのかな?」と考えるお母さんが増えると、小児科の先生も睡眠時間が増えて、元気になり、いい仕事をしてくれるようになるでしょうね〜。

ただし、どうしても判断に迷ってしまう、迷っているうちに不安になってしまう、ようなときには受診されたらよいと思います。お母さんが不安になると、赤ちゃんにも不安が伝わってしまいますし、責任感の強いお母さんにとっては、受診する事が、心理的に自分の責任のリセット効果になり、リラックスできる場合もあるからです。

どんな場合も、自分でよく見て、観察して、感じ取るようになると、判断を迷うことが少なくなると思います。「誰かの意見」は、誰の意見でも鵜呑みにせず、参考程度に聞いておきましょうね。