石けんでシャンプーするコツ
「吹き出物が気になって、合成洗剤のシャンプーのせいかも知れない、と聞いたけど、石鹸で髪を洗うと、髪が傷むんじゃないの?」「べたつきがスゴイって聞いたけど…?」
お風呂も、キッチンもランドリーもせっけんにしたけれど、最後に残ったのがシャンプー。という話もよく聞きます。
でも大丈夫!ちょっとしたコツさえつかめば、せっけんでシャンプーするのはそんなに難しくありません。髪を傷めることもありません。むしろ、つやつやの健康な美しさを取り戻すことが出来ます。
ちょっとしたコツ、をつかむためのヒントを並べてみましょう。
手順は、
1 ブラッシングする
2 お湯洗いする
3 シャンプーする
4 すすぐ
5 リンスする
6 タオルで拭く
というわけで、合成シャンプーの時とおんなじです。
ひとつひとつの手順について、詳しくコツを書いてみます。
まずはブラッシング!
洗う前に髪のもつれをほぐしておき、髪と地肌の汚れを浮き上がらせます。
お湯洗い!
ホコリなどの汚れは、お湯だけで落ちます。また、石けんをつける前に髪をよく濡らしておくことで、石けんが髪によくなじみます。
シャンプーする!
地肌をていねいに洗います。合成洗剤シャンプーから切り替えたばかりのうちは、泡立ちが悪いかも知れません。たっぷりめに石鹸を使い、よく泡立てて地肌を洗います。
泡立ちが少ないと感じたときは、ざっとすすいでから、二度洗いします。髪を洗う、というよりも、あくまでも地肌を洗うのが肝腎です。爪を立てないように、ていねいに洗いましょう。
泡立ちの悪さは、何度かせっけんでシャンプーを繰り返すと解消されます。
すすぐ!
すすぎが肝心です。石けんでお皿を洗うときと、同じ理由で、同じコツがいります。「泡と汚れを、一緒に洗い流す」のがコツです。うまくいかなかったら、もう一度シャンプーをつけて、二度洗いすれば大丈夫です。
しっかりすすいで、せっけん分を洗い流します。すすぎが足りないと、せっけんカスが残って髪がべたつく原因になるので、ていねいに洗い流します。この時、髪がきしむ感じがしますが、心配しなくて大丈夫!キレイになったサインです。
リンスする!
石けんシャンプーには、酸性リンスを使います。(合成シャンプー用のリンス・トリートメントは不向きです)子どもやショートヘアの方には必要ありません。
せっけんで洗った髪はアルカリ性に傾いているので、弱酸性に戻すためにリンスをします。リンスしなくても、地肌はすぐに弱酸性を取り戻しますが、髪はリンスで強制的に弱酸性に戻してあげます。
一番簡単なのは、クエン酸小さじ半分を、洗面器半分ほどのお湯に溶かして使う方法です。食酢(米酢、リンゴ酢など)レモン汁などを使うこともできます。少し酸味を感じる程度の濃さにして使います。
よくすすいだ髪全体に、薄めたリンスを行き渡らせ、その後は時間をおかずに、すぐに軽くすすぎます。きしんでいた髪が指先に滑らかに感じられます。
拭く!
タオルで髪の水分をよく拭き取ります。乾いた後の髪をしっとり落ち着かせたいときは、オイルを少し足してあげます。
オイルの種類は、椿油、ホホバオイル、スクワランオイルなどがよいでしょう。ほんの一滴か二滴をてのひらに取り、両手のひらにのばします。そのオイルを、タオルドライした髪の毛先から全体にまんべんなく行き渡らせるようにします。
これで疑問は解消出来ましたか?さぁ、せっけんでシャンプーしてみましょう!