風邪の予防

風邪の季節ですね。お腹にくる風邪が流行ったと思ったら、こんどはインフルエンザの流行が始まって、市内の小学校では学級閉鎖、学年閉鎖をするところが出てきました。

風邪やインフルエンザを予防するためには、予防接種を受けるしかないでしょうか?何か自分で出来ることは?

ありますよ〜。

そもそもは、風邪を「引く」というぐらいで、身体の方に必要があるときに、わざわざ引っ張ってくるのが「風邪」なんだそうです。野口晴哉先生の「風邪の効用」に詳しく書いてありますから、興味のある方はお読みになってください。野口整体の入門書として、最適な読み物です。

風邪の効用 (ちくま文庫)
風邪の効用 (ちくま文庫)

風邪を引いて上手に経過させることが出来ると、身体の調整になってありがたいんですが、そうも言ってられない場合もあります。

そういうときは、何に気をつければいいでしょうか。

うがい、手洗いをする、マスクをする、あたりが「ほけんだより」にも書いてある予防方法ですね。

他に気をつけることは、食べ過ぎないこと。子どもなら、甘いものや果物の食べ過ぎに注意。大人なら、肉類の食べ過ぎやお酒の飲み過ぎに注意が必要です。

身体が乾いていると冷えやすいので、乾かないように、水をちゃんと飲むこと、食事にもみそ汁やスープ、鍋物など、水分をふんだんに摂るメニューを考えましょう。日本人は、昔から、冬には毎食みそ汁を欠かさず、鍋物も好んで食べてきました。乾燥する寒い冬の季節に、身体を冷やさないための工夫だったのでしょう。

食生活が豊かになり、昔ながらの和食は少なくなりましたが、こういう先人の知恵を生かさない手はありませんね。

「寒の水は朝飲め」とも言います。朝、起き抜けにコップ一杯の水を飲むことも、身体を乾燥から守り、冷えから守ることになりますから、飲んでみてください。少しずつ、味わうように飲むと身体に吸収されやすいです。キューッとのむと、すぐに排泄されてしまうので、ゆっくり飲みましょう。

とくに「冬になると、お肌が乾燥して小じわが増えるわ‥‥」という方は、どんな高級化粧水をつけるよりも、内側の水分を補う方がうんと効果的です。ウソだと思ったらやってみてください。

冷えてしまった自覚があるときは、足湯のやり方を参考にして、調整しておくと、快適です。

風邪を引いてしまったら。

食べたくなるまで食べない、水分を補給する、足湯をする、休養する。熱が下がった後の、平熱以下の期間を安静にすると経過がよいです。体温を測って平熱に戻っていても、一息四脈(呼吸一に対して脈四)以下なら、まだ安静が必要です。テレビを見たり、本を読んだりもいけません。